請求書受取・受領サービスのおすすめ10選!導入時の比較ポイントを徹底解説

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請求書受取・受領サービスは業務の効率化やペーパーレス化を実現できますが、自社にあったサービスを選ぶためにはどうすればよいのでしょうか。本記事では、請求書受取・受領サービス比較のポイントや、おすすめのサービスについて解説していきます。

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目次

請求書受取・受領サービスの概要

請求書受取・受領サービスとは、取引先などから受け取った請求書の内容をAI‐OCRやOCRを利用してテキストをデータに変換し、処理してくれるクラウドサービスのことです。

仕訳データを作成することで会計システムへの入力作業を削減し、業務の効率化を行うことができます。

また、2023年10月1日から導入されるインボイス制度において、電子帳簿の保管義務が送付側にも課されます。

電子帳簿保存法では、電子データは電子データのまま保存することが義務付けられており、紙へ出力して保存したデータは納税上認められないので、これらの制度等に対応したサービスも求められています。

請求書受取・受領サービス導入の4つのメリット

請求書受取・受領サービスには、以下のようなメリットがあります。

1.業務の効率化

請求書受取・受領サービスを導入すれば、これまで紙ベースや手作業で行ってきたPDF化や紙の請求書のファイリングといった一連の作業がなくなり、作業を効率化することができます。

2.社内申請と承認がスムーズになる

ほとんどの請求書受取・受領サービスには、作成した請求書の申請及び承認機能が附帯されています。そのため、直接上司に手渡しで請求書を持っていかなくても、システム上で決済を受けることが可能になります。

また段階的な承認を行うことができ、承認の進捗状況も簡単に確認することができます。

3.法改正によるアップデートに自動対応できる

請求書に係る法律は近年の日本経済の状況などに影響を受けて今後も変化することが予想されます。

実際に令和5年10月から消費税の仕入税額控除の方式として導入されるインボイス制度があります。

このような場合に請求書受取・受領サービスを利用すればリアルタイムにシステムをアップデートできるので、ユーザー側は特に何もしなくても最新の税制に対応したサービスを安心して利用することができます。

4.入力ミスを削減できる

手作業での請求書の作成はどうしてもヒューマンエラーが付きまといます。ミスが起こると期限を過ぎてしまう、といった事態も発生しやすくなります。

請求書受取・受領サービスを利用することにより、高い精度でのデータ化が可能になり、社内で繰り返しチェックを行う必要がなくなります。

請求書受取・受領サービスの比較における5つのポイント

1.データ化のクオリティとかかる時間について

請求書受取・受領サービスによって、請求書情報のデータ化のクオリティとデータ化の時間は異なります。

まず請求書をデータ化するには「システム単体型」と「システム+代行型」の2つが挙げられます。

データ化のクオリティと時間を自社ではどちらを重視するのかを決めた上で、各サービスを比較検討しましょう。

システム単体型について

「システム単体型」では、データ化はAI-OCRが自動で行います。
AI-OCRとは、画像データのテキスト部分を認識し、文字データに変換する光学文字認識機能のことを言います。
具体的にいうと、紙文書をスキャナで読み込み、書かれている文字を認識してデジタル化する技術です。

この技術は、読み込まれる文字のミスのリスクが高いですが、かかる時間は数秒です。一般的な形式の請求書しか受領しないのであれば、AI-OCRでも高い精度でのデータ化が実現する場合があります。

一方で、様々な形式の請求書を受領する場合は、AI-OCRで的確に文字を認識することができず、修正対応に多くの手間がかかってしまうことがあるので注意が必要です。

システム+代行型について

「システム+代行型」では、システムで取り込んだデータをオペレーターが確認するシステムです。

読み込まれたデータの確認作業をオペレーターが行うので、システム単体型に比べて時間がかかってしまいますが、様々な形式の請求書であっても高い認識精度が担保されます。

オペレーターを介することで、人件費等のランニングコストが高くなってしまいますが、自社での確認作業は大幅に削減することができます。

2.国税関係書類にも対応しているか

請求書受取・受領サービスは、請求書以外にも領収書や見積書、納品書といった国税関係書類に対応しているか確認することも重要です。

請求書以外の国税関係書類にも対応していないと、同じようなシステムの別サービスを利用しなくてはならない可能性があるため、余計なコストもかかってしまいます。

3.サポート体制の有無

良い機能がそろったシステムでも、使いこなせなければ効果を最大限に発揮するのは難しいので、サポート体制が充実しているかどうかもシステム導入の際に無視できないポイントです。

具体的には「初期設定時におけるサポート」「運用時やトラブル発生時におけるアフターサポート」の2つが挙げられます。

初期設定時におけるサポートについて

請求書受取・受領サービスには、請求書のデータ化だけでなく、作成した請求書の申請や承認を電子化できる機能や会計システムごとに仕訳データを作成、編集できるよう事前設定を行える機能等があります。

これらの機能を十分に活用する上で、システム導入段階で初期設定をサポートするサービスがあるか否かは重要なポイントです。

運用時やトラブル発生時におけるアフターフォローについて

導入後におけるアフターフォローも重要なポイントです。

システム運用時やトラブル発生時には、メールやチャット、電話サポート窓口が備えてあれば、不測の事態にも対応することができます。

利用するサービスによって窓口が限定されていたり、回答回数に限りがある場合があるので、システム導入を検討する際にしっかりと確認しておきましょう。

4.他のシステムと連携できるか

請求書受取・受領サービスは、外部のシステムと連携することで業務を効率化することができます。

会計システムと連携することができれば、手作業で請求書の情報を転記する手間が省けます。振込データの作成まで自動化できれば、振込業務にかかっていた工数を削減することもできます。

システムを連携する際には、「APIを利用する方法」と「出力したCSVファイルを利用する方法」があり、連携方法はサービスによって異なります。

APIを利用する方法について

APIとは「アプリケーション・プログラミング・インターフェース(Application Programming Interface)」の略称のことであり、ソフトウェアやプログラム、Webサービスなどの異なる2つの事物の間をつなぐという意味を持っています。 

APIを利用するメリットは、経理等のシステム担当者がデータを直接的に触ることなく、自動でシステムの連携ができる点にあります。

API連携については、システムとシステムを一対一で繋げる方法であり、主要な会計システムにしか対応していない場合が多いので注意が必要です。

出力したCSVファイルを利用する方法について

CSVとは、「カンマ・セパレーティド・バリューズ(Comma Separated Value)」の略称であり、項目間がカンマで区切られた互換性の高いデータ形式です。

CSVファイルを利用するメリットは、エクセルをはじめとした様々なソフトで利用できる点であり、あらゆる会計システムと連携可能です。

システムによっては、出力したCSVファイルを手作業で編集しなければいけないものもありますので、作業効率化の観点からファイルの編集作業を行わなくても良いサービスを選ぶとよいでしょう。

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おすすめの請求書受取・受領サービス10選

本見出しでは、具体的におすすめな請求書受取・受領サービスを10個ご紹介いたします。

1.ペイトナー 請求書

提供会社

会社名:ペイトナー株式会社(旧yup株式会社)
設立 :2019年2月

料金

初期費用:無料
月額費用:無料
利用料 :1件につき300円(銀行への振込費用含む) 

サービス

ペイトナー請求書は、アップロードした請求書のデータ化や会計ソフト(GMOあおぞらネット銀行のAPI)への連携、振込の実行を自動化することのできるサービスです。

請求書の画像データやPDFデータをサービス上に登録するか、専用のメールアドレス宛てに送付するとAI-OCRとオペレーターによってデータ化されます。

データ化された請求書は、複数枚であっても一括支払い予約が可能であり、支払い漏れを防ぐために支払い漏れアラートも搭載されています。

サービスの利用には、GMOあおぞらネット銀行が提供する為替資金預かり口座の開設が必須であり、口座を開設できない場合は利用できません。

サービスURL:https://paytner.co.jp/invoice

2.sweeep

提供会社

会社名:sweeep株式会社
設立 :2011年6月6日

料金

初期費用:未公開
月額費用:3,000円から

サービス

sweeepは、請求書に係る書類保管や処理をAIのみで行うシステム単体型のサービスです。

請求書の画像データやPDFデータを専用URLに送信するか、sweeep Boxと呼ばれる会社専用のメールアドレス宛てに送付すると、高精度OCRが入力を代行し、自動でデータの保存をしてくれます。

料金プランは未公開であり、月額3,000円から利用可能。

98.5%を誇る高精度OCRを利用するためには、プロフェッショナルプラン以上への加入が必要である点には注意が必要です。

サービスURL:https://sweeep.ai

3.マネーフォワードクラウド債務支払

提供会社

会社名:株式会社マネーフォワード
設立 :2012年5月

料金

初期費用:無料

月額費用:従業員数によって変動(2980円から) 
▼20人以下の場合
・スモールビジネスプラン
年額プラン:月額2,980円
月額プラン:月額3,980円

・ビジネスプラン
年額プラン:月額4,980円
月額プラン:月額5,980円

▼その他(中堅~上場企業向けプラン)
・別途案内

サービス

マネーフォワードクラウド債務支払は、受領した請求書の申請・承認・処理をオンラインでまとめて管理できるサービスです。

企業の運用方法に応じて最適な申請フォームを作成でき、金額や申請内容、費用負担部門、役職などをルールにあわせて柔軟に設定可能です。

銀行へ振込するためのAPI連携により、ワンクリックで振込依頼が完了します。

料金プランは、従量課金制をとっており、従業員の数や利用したサービス、オプションによって値段が変わります。

サービスURL:https://biz.moneyforward.com

4.Oneplat

提供会社

会社名:株式会社Oneplat
設立 :2019年2月1日

料金

初期費用:無料
月額費用:11,000円

サービス

oneplatは、リアルタイムかつ精度100%で受け取る納品書・請求書を電子化できるサービスです。

特徴は、納品書や請求書の突合作業が不要な点と、振込手数料自動計算機能が搭載されている点です。

請求書は、承認済みの納品データを変換し取引先が発行できます。納品データと請求書にズレが生じないため、100%の精度が期待でき、内容に差異があった際の原因究明作業にかかる工数を削減可能です。

振込手数料自動計算機機能は、先方負担、当方負担に応じて振込手数料を自動計算してくれる機能を備えています。

費用は、月額以外にかからず、処理件数、従業員の増加による追加費用は発生しません。

サービスURL:https://www.oneplat.co.jp

5.Bill One

提供会社

会社名:Sansan株式会社
設立 :2007年6月11日

料金

初期費用:従業員数によって変動

月額費用:従業員数によって変動
▼100人以下の法人
初期費用、月額費用共に無料(月に扱う請求書の数が100件を超えた場合は、翌月から有料プランになる)

▼101人以上の法人
別途見積

サービス

Bill Oneは、条件付きとはなりますが、初期費用と月額費用の両方が無料で利用できる請求書受取・受領サービスです。

従業員数100人以下の法人であり、請求書の数が月に100件までなら本サービスを無料で利用できます。

データの請求書については、メールかアップロードを利用してオンラインで対応し、紙の請求書については、代理で受け取った郵便物をスキャンしてデータ化を行います。

AI-OCRとオペレーターが高い精度でデータ化を行い、データについてはクラウド上で一括管理を行います。

サービスURL:https://bill-one.com

6.TOKIUMインボイス

提供会社

会社名:株式会社TOKIUM
設立 :2012年6月26日

料金

初期費用:未公開
月額費用:10,000円から

サービス

TOKIUMインボイス(旧:インボイスポスト)は、取引先から直接請求書を受け取ることなく、承認・支払い・仕訳・保管業務が完結する請求書受取・受領サービスです。

請求書を形式問わずTOKIUMが代行で受け取り、すべて代わりにスキャンするため、完全ペーパーレス化を実現できます。

受け取った紙原本はそのままTOKIUMで保管するため、ファイリング・保管作業も不要です。

請求書のデータ化の際、2人のオペレーターが入力した内容が一致する場合のみ入力できるとされるベリファイ入力方式を採用しているため、OCRでは実現不可能な高い精度でのデータ化を実現しています。

サービスURL:https://www.keihi.com

7.バクラク請求書

提供会社

会社名:株式会社LayerX
設立 :2018年8月1日

料金

初期費用:無料
月額費用:30,000円から

サービス

請求書の受け取りから経理の会計処理・支払処理をもとめて自動化するクラウド型経理DX支援サービスです。

請求書は、AI-OCRで自動読み取り定型・非定型の読み取りに対応しています。

仕訳データは、過去のデータを学習し自動生成する機能を備えており、源泉税レポートや月払レポートの作成も可能です。

公式ホームペ―ジには、月額費用30,000円から利用可能と掲載されているが、年間契約が必須であり、12ヵ月分を一括支払いである点には注意が必要です。

サービスURL:https://bakuraku.jp/invoice

8.freee債務

提供会社

会社名:freee株式会社
設立 :2012年7月

料金

初期費用:無料

月額費用:プランによって変動(1,980円から)
▼ミニマムプラン(利用人数3人まで)
年額払い:月額1,980円
月額払い:月額2,680円

▼ベーシックプラン(利用人数3人まで無料、追加1人につき300円から)
年額払い:月額3,980円
月額払い:月額5,280円

▼プロフェッショナル(利用人数10人まで無料、追加1人につき500円から)
年額払い:月額39,800円
月額払い:月額47,760円

▼エンタープライズ(詳細は問い合わせ)

サービス

freee債務は、インボイス制度・改正電子帳簿保存法への対応に長けた請求書受取・受領サービスです。

メールなどで受け取ったPDFの電子明細もシステムに取り込むだけで、電子帳簿保存法に対応した形で保存完了します。

紙で受け取った領収書・請求書も撮影してシステムに保存するだけで対応可能であり、OCR自動書類分類機能が搭載されているため、日付・金額・勘定科目などの入力作業も大幅削減できます。

サービスURL:https://www.freee.co.jp/lp/accounts-payable

9.invox受取請求書

提供会社

会社名:株式会社Deepwork
設立 :2019年2月1日
初期費用:無料

料金

初期費用:無料

月額費用:プランによって変動(2980円から)
▼ミニマムプラン
月額費用:980円

▼ベーシックプラン
月額費用:9,800円

▼プロフェッショナルプラン
月額費用:29,800円

データ処理料金:データ処理料金は、各プラン共通の値段設定になっており、処理件数1件あたりの値段がオペレーター確認なしだと50円、オペレーター確認ありだと100円になっています。

サービス

invox受取請求書は、受け取った請求書の支払・計上に必要な経理の入力作業を自動化するクラウドサービスです。

請求書は、データの請求書については、アップロードやメール、Googleドライブを利用してデータ化を行い、紙の請求書については、ユーザー自らが対応スキャナで取り込むことでデータ化を行います。

データ化の精度は、AI-OCRによるデータ化とオペレーターの確認の組み合わせた場合については、どのような請求書であっても99.9%の精度を保証しています。

急ぎの場合は、精度の保証はありませんが、即時のデータ化に対応しています。

データ化された請求書の確認は、画面上で取り込んだ請求書と認識されたデータを横並びで確認することができます。

データの読み取りは処理件数1件あたりの値段が設定されており、オペレーターが確認した場合とそうでない場合とでは、費用が違います。

初期サービスに入っていない請求書スキャンサービスや自動振込については、オプションで対応可能です。

サービスURL:https://invox.jp

10.BtoBプラットフォーム請求書

提供会社

会社名:SCSK株式会社
設立:1969年10月25日 

料金

初期費用:100,000円から
月額費用:20,000円から

サービス

BtoBプラットフォーム請求書は、請求書の発行と受取りが可能な電子請求クラウドサービスです。

取引先からの請求書をオンラインで登録してもらうことで、即データを受取れるのが特徴で、会計システムにも連携できます。

紙の請求書を受け取った場合はAI-OCRでCSVファイルに入力して取り込むことで、管理できるようになります。

また、紙の請求書の受取りとスキャンを代行してくれる「invox受取請求書」と提携しており、オプションで「invox for BtoBプラットフォーム請求書」サービスを利用することで、紙やPDFで届いた請求書をデータ化し、「BtoBプラットフォーム請求書」で統合管理することができる。

サービスURL:https://www.infomart.co.jp/seikyu/index.asp

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まとめ

ここまで請求書受取・受領サービスについて紹介していきました。

サービスによって機能も大きく変わりますので、企業の規模はどのくらいか、自動化をどこまでするのか、オプションはどこまで利用したいのか等を総合的に勘案した上で、内容を具体的に決めてからサービスを選ぶようにしましょう。

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